『私のIDはカンナム美人』のセリフより：「キレイになれば幸せ⁈」「ただ愛されたかった…」

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イム・スヒャン
×チャ・ウヌ（ASTRO）主演
チョ・ウリ
×クァク・ドンヨン出演

キレイになれば幸せ⁈
平凡でいいから
ただ愛されたかった…
整形美人になった主人公の
青春成長ストーリー！

トップ画像：JTBC公式 メインポスター

　

　

『私のIDはカンナム美人』のあらすじ

若い女性を見る度に、顔に点数をつけてしまうカン・ミレ。彼女は小学生の頃、“豚女”といわれ、いじめられていた。中学生になると過酷なダイエットに耐え、スリムな体形になるがやはり外見から“バケモノ”といわれ傷ついてきた過去があった。

ただ平凡な幸せを手に入れたいミレは、大学入学前に整形手術を受けて新しい顔を手に入れる。自分がキレイになったことに慣れないミレだったが、こっそり練習してきたダンスを披露する機会を得たりして、大学の先輩や友人に受け入れられる幸せを感じていた。

ところがミレと同じ化学科には中学時代の超絶イケメン同級生、ト・ギョンソクがいて…ミレはギョンソクに「昔の顔のことは秘密にしてほしい」と頼むのだった。

　

相関図

出典:画像はJTBC公式サイトより

　

　

韓国語のセリフより

　

강남미인（整形美人）

カンナム美人(강남미인)とは整形して美人になった人のこと。
ソウル市カンナム（江南）区に整形外科がたくさんあったことから、美容整形を受けた人を揶揄する言葉です。こんな題名をつけてしまうところがスゴイです…

顔にコンプレックスをもつミレ。中学の時、告白した相手からは「カン・オク（강오크）」と言われていました。「カン」はミレの姓から、「オク」はゲームなどに出てくる怪物「オーク」のことだそうです。

大学に入ってからも整形がばれて、ケナリ(チャンウ)先輩から「整怪（성괴:ｿﾝｹｰ）」＝「整形怪物(성형괴물)」などひどい呼ばれ方をしていました。

　

얼굴에 급 매기냐?（顔に等級を付けてるのか？）

너 남들 얼굴에 급 매기냐?
ノ　ナムドゥルオルグレ　クプメギニャ？
お前、他人の顔に等級を付けてるのか？
（ト・ギョンソク）

ギョンソクに「何で整形したんだ？」と聞かれたミレ。「整形するべき顔(성형 안 하면 안 돨 얼굴)だった」と。友だちの名前をあげて「みんなくらいの顔なら整形しなかった…」というミレに、ギョンソクが言い放つセリフ。「お前、他人の顔に等級を付けてるのか？(너 남들 얼굴에 급 매기냐?)」

さらに続けて、ギョンソクは「顔じゃなくて、そのレベルが低い心を手術すればよかったのに。(얼굴이 아니라 그 질 떨어진 마인드를 수술하지 그랬냐?)とまで言ってしまいます。
ミレは「関係ないでしょ。人の心に口を出さないで」と怒ってその場を立ち去りますが、後に人を顔で評価したりする自分のことが嫌いだ…と打ち明けています。

　

좋은 말과 좋은 향기（美しい言葉といい香り）

그때 알았어요
좋은 말과 좋은 향기는
사람을 살릴 수 있다는 것을
クッテ　アラッソヨ
ジョウンマルグゥア　ジョウンヒャンギヌン
サラムル　サルリルス　イッタヌンゴスル

その時知りました。
美しい言葉といい香りは
人を救えるということを
　　　　　（カン・ミレ）

中学の時、辛い日々を送っていたミレ。ある時漢江の橋の上から今にも飛び降りようとしていました。そこで、声をかけてくれたのが現在の香水会社ケルン代表・ギョンソクの母親でした。

「“バケモノ”とよばれてつらい…」と泣くミレの手を取り、抱きしめて「つらかったわね。誰が何と言おうとあなたは誰よりも大切な人よ」と慰めてくれました。

その時の言葉と香りに救われたミレは、目に見えない香水というものの美しさに惹かれ調香師をめざすことにします。だから化学科なんですね。「“目に見える美”だけを求める世界が嫌で、香水が好きになったと言っていながら、整形してしまった」…と自嘲します。

　

このドラマは…

　

평범하게
사랑 받고 싶었다.
平凡でいいから
愛されたかった…
（カン・ミレ）

“美しさと幸せの関係”について、考えさせられるドラマです。
「ただ周りの人と同じように、平凡でいいから愛されたかった…」
だから整形したとミレは言います。

整形したからミレは幸せになったのでしょうか？
ミレ曰く、100点の美人、スアやギョンソク母は幸せなのでしょうか？

人は美しいものに惹かれます…本能的に。では美しいものとは？
その基準は曖昧で、人それぞれです。

だから外見で人と比較したり、判断したりすることは無意味です。そのことに気付かないとミレは整形しても幸せと感じることはないでしょう。

美しいものは愛されやすい…それは事実だと思います。
でも、「スアやギョンソクの母親がミレより幸せか？」というと、そんなことはないです。
なぜでしょうか？

外見の美しさはそれ自体が変化するし、人の気持ちもまた変化していきます。
美しい、好きだ…という気持ちが持続するかどうか、それは外見の美しさではなく、内面的なものが関わってくるように思います。

ミレには、
いつもそばにいて「逃げたって何も始まらないよ」と励ましてくれる親友のヒョンジョンがいます。
「やっと周りが本当のミレに気づいてくれた」と寄り添ってくれるミレの母親がいます。
整形前から「自分にとってはキム・テヒよりかわいい」という親バカの父親もいます。
そして、「お前の本来の姿で生きろ！」と言ってくれるギョンソクもいます。

ミレの周りには、ミレの存在そのものに美しさを見出し、愛してくれる人々がいます。

どんなミレでも愛してくれる、そういう人たちがいる、ということに気づいた時、ミレは本当の幸せを感じることができるのではないでしょうか。

どんな顔でも、どんなミレでも、
넌 그냥 너야.　 상관없어.
お前はお前だ。関係ない。
そう言ってくれる存在がいるのですから、ミレは十分幸せなはず…

ミレは整形してもしなくても、幸せだったのでは？
元からミレは愛されていた…ただ、自分を愛してくれている人々の存在に気づいていなかった…幸せだということに気づいてなかっただけ…そんな気がするのは私だけでしょうか。

そして、ミレにとっての香水のように、両親にとってのミレの存在のように、自分なりに何かを“美しい”“愛おしい”と感じること、そのこと自体が幸せなのではないでしょうか…

　

　

　

ミレのお気に入りの香水　Pomelo Paradis（ポメロ・パラディ）

　

そしてミレがギョンソクにプレゼントした香水　Clementine California（クレメンティン・カルフォルニア）

　

　

　　

　

キャスト

役名（俳優名）
俳優名（下線あり）はクリックすると出演作品などの情報を見ることができます。
画像はJTBC公式サイトより

主要キャスト

ミレの周辺人物

ギョンソクの周辺人物

化学科学生たち

　

　

　

　

　

　

基本情報

演出 
チェ・ソンボム
｢オレンジ・マーマレード｣
｢ジャングル・フィッシュ｣
脚本 
チェ・スヨン
｢ずる賢いバツイチの恋｣
｢一抹の純情｣
制作　
アート＆カルチャー
　

　

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